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Talvar (Hindi/2015)をNTFLXで。 

邦題は『有罪/Guilty』。イルファン・カーン追悼として見た。予備知識ゼロで臨んだが、現実の迷宮入り事件(一応判決は出て犯人とされた者が終身刑に服しているのだが)をかなり正確に再現したものらしい。テーマは明快で、まず警察の無能と予断を持った捜査への批判。それから、本来警察とは別組織であり、むしろ緊張・対立関係にあると一般的に思われているCBIが、警察とぐずぐずのトップの意向で、警察の面子を守るために捜査を歪めてしまうという点。一般に、容疑者でネパール系の貧しい若者と中産階級の医師夫妻とがいたら、ネパール系の方に肩入れしそうなものだが、そういうポリコレは関係なく描写する。レビューの幾つかには羅生門的語りで、真相はなのかを明かさずに終わるとあったが、映像作家がどちらの説に肩入れしているかは一目瞭然。ただ、真相に近づいたように描かれる側にも弱いところがあって最終的な勝利には至れない。それは捜査にナルコアナリシスを使ったこと(これは違法ではないが)、自白を引き出すのにお馴染みの殴る蹴るをやってしまったこと。鍵の問題はよく理解できなかった。

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