Chhichhore (Hindi - 2019)を試写で。
邦題は『きっと、またあえる』これについては別のところで書く。しかし何というか、細かいエピソードの盛り上げで、感動を呼び起こそうとするテクニックは凄いが、根本が間違ってる気がする。受験に失敗して失意の息子に対して、自分のダメダメ大学時代を面白おかしく語るというのは、考えうる限りの最悪のセラピーではないか。「一位じゃなければ意味がない」価値観へのカウンターとして、「正義の側にあるならばどんな手段をとってもいい」というマハーバーラタ的価値観。精神的にタフな人が多い印象を与えるインド人観に、プレッシャーに負ける人物をフィーチャーすることにより、その印象は勝者バイアスだったのだと気づかせる。