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Ala Vaikunthapurramuloo (Telugu/2020)を特別試写で。二回目。を 

二回目だというのに疲れのせいできちんと字幕が追えなかった。トリヴィクラムという映像作家は、「もの考える人」として別格のステイタスを確立しつつあるようだけど、賢げな台詞を書いて散りばめるのと、メッセージを中心にして緊密に物語を組み立てるのとは別物だ。No is Noとか、流行りの政治的に正しい言葉を主人公に言わせながら、別のシーンではヒロインの太腿から目を離せない(見ないでといわれても止められない)主人公をお茶目に描いたりして、要するに気を緩めるとつい地がでてしまうというやつなのだ。流行りの社会派意識をトッピングしてみても、考え方の根幹が旧態依然としているから、ちぐはぐになってしまうんだと思う。そのあたり、2000年代後半のニューウェーブの波に洗われたタミル語映画と随分違うところだと思う。大家族礼賛、消費社会礼賛、性別による分業全肯定という豪農の価値観はそう簡単には変わらないということか。

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