『プレーム兄貴、王になる』(Hindi/2015)を試写で。
昨年7月にDVDで見て以来。様々なツイストが多数用意されている本作だが、やはり一番の泣かせどころは、主人公の見返りを求めないヒロインへの愛で、これはもう信愛と言っていいのじゃないかと思った。二度目に見ると、神話のエピソードの重ね合わせ方に気が付く点が増えた。専門家が言うところの「非合理の瞬間」は後半に出てくるガラスの宮殿の建築学的な無理さに集約されているが、それが同時に一番のビジュアル・ワンダーでもある。モノクロ時代のものを思わせるほどに挿入歌も多い。こうした事々を遅れた未開の表現としか見られない人々を振り分けるだろう。その他のことは別の場所で書こう。