Pattas (Tamil/2020)をイオンシネマ市川妙典で。
ダヌシュはVada ChennaiやAsuranみたいなハード路線と本作のようなエンタメ一本槍みたいなものを織り混ぜて(どっちもとことんを追求して)バランスをとってるんだな。デビュー当初からインドのブルース・リーだの何のと言われてきたダヌシュだけど、ここまで正面切ったマーシャル・アーツ映画(ドラマトゥルギーの主軸がストーリーではなく格闘であるという意味で)というのは初めてではないのか?ストーリーの骨格はバーフバリ、それはいいのだけどメヘリーンの役柄とかが本当に雑。古武術を蘇らせて異種格闘技で勝利するというのは、芸道物とも通じるところがあるか。敵役のナヴィーンには哀愁が漂う。古武術アディムライは実際に存在するもものだと言うがどの位正確に再現してるのかは分からない。ともあれ、回想シーンが始まり親父役ダヌシュがドーティーで華麗な技を披露する箇所には目の覚めるものがあった。スネーハーのアクションも結構決まってたのだから、もう少し暴れさせても良かったんじゃないか。英字幕がやたらと分かりにくかったが、後半に行くに従いどうでもよくなる。