Swamy Ra Ra (Telugu/2013)をDVDで。2回目。
イケズ感あふれるコメディー、テンポが凄くいい。スワーティを除く登場人物全員が、真っ当じゃないことで生計を立てていてずる賢いのに、必ずどこかで間抜けなミスをする。尤もスワーティもスクーターを取り戻すためにスーリヤに秋波を送るとか中々のタマだけど。冒頭の仕事人2人組にしてからが、ありえんミスをしてツイストを作る。ケーララの由緒ある寺から盗み出された神像が、富の神であるガネーシャであるというのも意味ありげ。その神様が、まるでパチンコの玉、あるいは分子運動のように不規則な転がり方をすることに哲学的な意味があるのだろうか。そして神様を追っていた者たちは、最後に一ヶ所に集められて綺麗に掃除される。ただしスーリヤたち4人は無傷でお土産まで貰って帰る。これもオールマイティーの思召なのか。このアンチクライマックス、アンモラル、ニヒリズムに映像作家の反骨精神を感じる。冒頭の2人組の会話にはテルグのメジャー映画への軽いからかいも。作中の台詞に特定の地方の方言があるのかは分からないけど、テランガーナ映画のカテゴリに入れたい普段のHYD描写。