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T. P. Balagopalan M. A. (Malayalam/1986)をDVDで。 

以前に字幕なしVCDで観てたのを字幕付きで再見。ただし画質は最低。DVDのメリットは字幕だけだったけど文句は言わない。以前の鑑賞ではほんわかした読後感だったけけど、台詞の一々を味わいつつ見ると苦いものが残る。婆ちゃんと姉夫婦と妹、それに姉夫婦の娘たちとで暮らす中の下クラスの主人公の、家計の収支を何とかするための戦い。お人好しで、なおかつ自身の金遣いも決して堅実ではない男。恋人の父にいいところを見せるために土地を担保にして金を用立て、見事に土地を失う。しかしその父は、風向きが変わると、掌返しで主人公を追い払う。バーランKナーイルの芝居が真に迫っている。最後に主人公は都会であくせく給与生活をすることを諦めて婆ちゃんと一緒に田舎のタラワードに向かう。そんな避難先があるならいいじゃんと思ってしまうところだが、過度に主人公を追い込まないのは、サティヤン節というものか。この時代のマラヤーラム映画につきものの、しみったれたゴージャスも良い。スレーシュ・ゴーピは、ほぼエキストラ扱いだったけどかなり格好良かった。

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