いつか晴れた日に/Sense and Sensibility (UK-USA/1995)をNetflixで。
連日のインド映画漬けの箸休めでサラッとしたものを見ようと手を出してみたら140分もあった。まあメモを取らずに見れたという点で気晴らしにはなったけど。普段あまり邦題にはガタガタ言わない方だけど気の抜けたタイトルだ。それにしてもこの作品、ロマンスなのか、お笑いなのか、告発ものなのか、場面場面で変わって見えてまごついた。ロマンスとしては、見かけや如才なさや財産とかに惑わされずに真実の愛を見つけなさいという教訓話か。お笑いとしては、ヒロインの母の世代にあたる人々までもが恋愛の風向きの行ったり来たりに翻弄されて落ち着かない様子がシュールなレベルなのがおかしい。告発としては、この時代の女性の極端な男性依存と結婚依存、そして男性のモラルのなさが、現実性が感じられないほどどぎつく描かれる点。結婚の可能性が曖昧な眼差しや思わせぶりな言葉だけで交わされ、後から裏切った裏切られたの騒ぎになるというのが阿呆臭く思えてしまう。ガッツリ親が決めた相手と見合い婚するインド人が素晴らしく見えてしまうではないか。