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Uyare (Malayalam/2019)をDVDで。 

アシッド・アタックに関する作品とは読んでいたので、犯人も何らかの描写がされるとは思っていたが、まさかのアーシフ・アリだとは吃驚。よくこの役を受けたもんだ。恋人に別れを告げたところで、用意してあった酸で攻撃を受け、パイロットになる夢を絶たれた女性の絶望と再起をオーソドックスな手法で描く。奇を衒わない真っ直な語りが主題にマッチしている。パールヴァティは正にはまり役。アーシフ・アリも、十分な時間が割かれていた訳ではないけど、こうした犯行に走る平凡で弱い男をそれなりの説得力で演じていたと思う。トヴィノのキャラクターは若干王子様寄りだが、最後に経営者として温情主義を排したことで何とかバランスを保ったか。ヒロインが勤務中に起こしたある行動を責められ「もう一度同じ状況になったとしても、自分は同じ行動をする」と言うところは大変いい。唯一弱かったのが、クライマックスの非常事態への導入。ハイジャックでも起きれまた別だが、ああいう大型機は、たとえチーフ操縦士が絶命したとしても副操縦士一人でリカバリできるようになってるはずで、それがないのはどうかと思う。

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