Nene Raju Nene Mantri (Telugu - 2017)をオンラインで。
昨日に続いてラーナーを潰すために半ば課題として見たのだけど予想外に面白かった。感動したといってもいい。いわゆるラーヤラシーマものかと思いきや、政治的なドライブがかかり、田舎の気の良い金貸しから州首相(何州かは明確になっていない)を目指して各種の悪役と戦う極悪主人公の物語が神話的に立ち上がる。主人公が煙草を吹かしまくるとこからはじまり、色んなとこで挑発的な内容。テージャ監督がNTRの伝記映画から外されたのは、この野心的な政治性の表出にあったのではないかと疑われる。ただし現地のレビューは滅法塩辛い。クライマックスに至る部分のロジック無視が気にくわなかったのか。ジュニアのTemperなどとも通じるが、ロジックの破綻を超える力強いドラマがあれば目を瞑れると思うのだが。あるいは事情通氏の言うように、芸能メディアには政治的な力が働いていて、イデオロギーに沿わない良作を腐すような構造になってしまっているのか。ともあれこれは台詞をきちんと吟味しながら見たい一本となった。