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GWは、なんとか1日1本映画が観られて良かった。また明日から仕事の合間やら週末だけしか時間ができないのが、悲しい。オールナイトにバンバン行けてた学生時代が懐かしい。

『溺れるナイフ』こりゃ賛否両論溢れるわけだな。私は好きだ。流行りの青春恋愛キラキラ映画になっていないところが良い。なにより主役の菅田将暉、小松菜奈の存在感がすばらしい。評判の良い大友も自然で好感度は高いが、主役二人の力が図抜けていて、この映画はこの二人がそこにいることだけでも成立してしまっている。原作未読なので映画だけの解釈だが、ギラギラした10代のナイフのような全能感や感性が鋭い分だけ、溺れるようにもがいている様子を描いた、胸に突き刺さる映画だった伴奏の使いかたは酷いが、曲(ピアノ)は良い曲だった。10代で観ていたら衝撃受けてただろうな。
ちなみに長回しの影響もあるが、相米の青春映画に近いものがあるなと感じた。

『フリー・ファイヤー』ろくでなしがグダグダと銃撃戦する映画。ただそれだけ。しかもぜんぜんクールじゃない。それが最高に痛快。こんな地べたを這う銃撃戦始めて観た。序盤のテンションとズレてく感じがろくでなしすぎてもここはクール。いやーよくぞ撮ったり。ラストカットに、だよなーと、心から思わせるのが凄い。

『人生タクシー』のほほんとしたタクシーの車内の空気の中、様々な乗客の会話の中からイランの現実が垣間見えてくる、不思議なドキュ・フィクション。6年の自宅軟禁、20年の映画撮影禁止を受けた監督が負けじと映画を撮る姿勢が凄い。おしゃまでおしゃべりな姪っ子が救いに感じるが、小学生の彼女すら監視の目や内容に敏感で、日々を当たり前に送っていることに驚く。不思議な体験をした。
数十年前に一度だけ展示会の仕事でテヘランに行ったことがあるが、その時はかなり自由だなと思ったが、通りすがりにはわからない生活があるんだな。

今日は新宿武蔵野館で『人生タクシー』と『フリー・ファイア』二本立て。持つのか体力?

以前、付き合いたての女性と『レッド・クリフ』観に行ったとき、やたらと話しかけてくるのに驚いた事があったの思いだした。悪気は全くなく話の筋や登場人物の質問やシーンの感想などを次から次へと喋り続けてた。答えてる自分が恥ずかしくてマナー違反が嫌だったけど、注意もできなかった。
映画観る感覚が違うんだなと冷めそうになったけど、別の日に彼女の部屋で『ウォルター少年と、夏の休日』を薦めてくれて、とても素敵な映画で、良い趣味だなと感心した。
その後も映画館には一緒に行かなかった。別の人が出来る限り小さい声で話してるのは曲力我慢するようにしてる。
映画が好きなのと映画館でのマナーって関係あるようでなくて、ないようであるんだな。

『オートマタ』WOWOW録画。冒頭からの空気はディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』のようで俄然期待が高まった。アントニオ・バンデラスのうらぶれた格好良さはなんとも言えない良い味。アンドロイドアプリだと折りたたみができないので、最後までの感想はネタバレちゃうので書けない。

初デートムービーに乗っかる。高校三年の秋、公衆電話で他校の女子と約束して『ネバーエンディングストーリー』を観に行った。選択は決して、間違っていなかったと今も信じているけれど、その時着てたのがジャスコで気合入れて買ったブルゾン。気合入れすぎて、モダンオヤジみたいなデザインでダサ過ぎた…。結局手も繋げず、その後もあやふやに過ぎていったのは良き思い出。羽賀研二のカバー曲聞くと死にたくなるほど恥ずかしい。

『ミスト』はかなりトラウマ映画でした。生涯1番は、相米監督の『台風クラブ』かな。10代のやり場の無いグジャグジャとした物を突きつけられたようで鑑賞後動けませんでした。あと『翔んだカップル』2〜3日口がきけませんでした。10代じゃなければそんな衝撃受けなかったと思うんだけど、いま振り返ってもキツかった。生々しい感情を揺さぶられる分だけ何故か邦画、特に相米監督の初期の作品がトラウマです。

自己紹介がてら生涯ベスト5を選ぼうとしたけど、多すぎちゃって決められない…

管理人様、復旧ありがとうございました!

『無限の住人』スゲー!大興奮だ。原作、知らねぇ。時代劇的リアル、知らねぇ。斬って斬って斬りまくる。薄汚れて野良犬のような不適のダーティヒーロー映画として最高だ。三池監督は、やればできる漢た。キムタクの映画じゃなくて、無限の住人万次の木村拓哉になってた。

『湯を沸かすほどの熱い愛』ずるい。難病で、母娘で、家族で、泣くなってのが無理。最後の宮沢りえの美しいカットで号泣した。家で鑑賞しててよかった。杉咲花の演技の凄さはもちろんだけれど、それぞれの役者が細かなしぐさまで演じきっていた。良作だ。

『ZIPANG』ほとんど覚えてなかった。冒頭の高嶋政宏演じる地獄極楽丸の百人斬り、刀のバリエーションも移動して変わっていく舞台も抜群に格好良くて興奮した。秋吉満ちるがあんな役で出てたなんて!確かに歌らしきものは唄ってた。
大筋のストーリーはまあ痛快娯楽時代劇として暖かく見守ってあげたいが、バブル時代の西洋環境開発、パルコカルチャーの徒花として当時としては豪華なロケに出演陣が描く世界は見世物として良くできた作品だと思う。
ここから『無限の住人』へどう繋がっていくのか、楽しみだ。
それにしてもなんとなく見たことある構図や絵だなと思ったら雨宮監督がストーリーボード書いてた。そりゃ忍者も蒼くなるわ。

Novy さんがブースト

無限の住人の木村拓哉は凄いですよ。SMAPメンバー内での不和、解散騒動の中での撮影でしょ。多分解散後、これが初めての映画になるだろうって木村拓哉は考えていたと思うんだよね。その意気込みたるや。

殺陣のシーンもまず自身の顔が映るようになっていてスタントに任せてはいませんよというアピールも凄まじいものがある。目がヤバい。

木村拓哉にはこれからもガンガン人斬り、殺人鬼の役をやって欲しいし、中居くん稲垣くん香取くん草彅くんも木村くんに負けじとジャンジャン人ぶっ殺して、死屍累々の山を築いていってほしい。

やっぱりジャニーズは殺人狂の温床だぜ

Novy さんがブースト

林海象監督『ZIPANG』観た。『無限の住人』の原作者が影響を受けたという映画。
高嶋政宏演じる地獄極楽丸による100人斬りの冒頭が超絶楽しいし、カッコいい。
それ以降の話の展開も高嶋政宏のポテンシャルの高さ、安田成美の男勝りなキャラクター、平幹二朗のオーバーアクトで何とか最後まで観られた(それくらい賛否分かれそう)。
とにもかくにも地獄極楽丸が使うおもしろ刀のバリエーションが最高。
この斬り合いが永遠に続けば良いのに・・・と思ったけど、それが『無限の住人』で見られるのだろうか。

Novy さんがブースト

『ZIPANG』。片桐はいりが台詞一切無い役でちょっと出たり、三上博史も顔を出したり、出演陣も見所あった。
あと『浪人街』観てても思ったけど、腕が空中でポーンと飛ぶカットが差し込まれるとなんか景気がいいなと感じる。

Novy さんがブースト
Novy さんがブースト

興行的にどうこうなんて、自分が好きな映画なら、そんなのどうでもいいんですけどね。でも、ちょっと心配はしてしまう。

『マジカル・ガール』WOWOW録画。魔法少女が大人になって現代の社会で苦難を乗り越える話だと勝手に思ってたから、でかく裏切られた。究極のラブストーリーじゃん。12歳の魔法少女にかけられた魔法=呪いに縛られた二人の男の物語。主人公は誰がなんと言おうとダミアンだ!

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