もっと見る

‪『スプリット』
人生を檻の中で生きるのか、それとも檻をこじ開け外に出て生きるのか、そんな分かれ道で両方の道を見せられる。自分を鼓舞して強くできる物語を持っている側に、勝利の女神は微笑むという事。忘れてはいけないのが、両方の道の先では戦いが起きる運命。‬

⚠️スプリット・ネタバレ 

ハゲのマカヴォイと、ハゲのブルース・ウィリスが共演してハゲユニバースを構築してしまうとは。サミュエル・L・ジャクソンは、最近ニック・フューリーでハゲだから、やはりハゲユニバース!!ワイルドスピードに対抗する気か!!

『スプリット』感想とかが吹っ飛んでしまって非常に困った。ぬううううううううううううう

スプリット 

「キングコング髑髏島の巨神」よりも興奮というか、かなり動揺した。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 

最後の最後で、物凄く良かったシーンを挙げるとなると、やはり花火のシーンになる。IMAX3D版だと非常に高精細な映像が拝めて、画質の美しさはかなりの見物だ。特に3D効果とFRAME BREAK効果で表現された、ヨンドゥの遺灰が無数の光となって宇宙を漂っていくのは感嘆とした。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 

ヨンドゥとロケットの、ポップにノリノリで皆殺しにするのはスゲー楽しいのは否定しない。因みに矢で射る時に、いちいち不細工な顔面のクローズアンプを差し込むのが全く笑えなくて不快だった。皆殺しにした相手がボトボト落ちている時のスローモーション&横移動はイイ。でもスローモーションの時にも、不細工な奴が不細工に散る様子をスローモーションにするのは、不細工で笑えないし不快だった。中盤のロケットのトラップで、空中に打ち上げられる荒くれ者どものスローも不細工で好きじゃない。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 

実はヨンドゥ周りのエピソードが好きじゃない。主題の父性を巡る物語作りには賛同するんだけど、彼の擬似的な父性が砕かれる契機にもなるラヴェジャーズ内乱からのノリノリ皆殺しの後にある、スタローン率いる旧友たちに引っ掛かりを感じた。元仲間のテイザーフェイス達をノリノリで皆殺しにするのが頂けなかった。事前に懇意のある仲間を殺して、後に残ったこいつ等は皆殺しにしてもオーケーという状況作りは分かる。殺してイイ相手でも、ラヴェジャーズという子殺しに違和感。スタローンがヨンドゥの旧友として登場し花を持たせる行為をするが、事前に内乱を起こした仲間をノリノリで皆殺しにした後だと、余計に花を持たせる行為が白々しく思えた。ヨンドゥは代償行為としてピーターを救うし、父性の回復を行うとしてもだ。

余談かもしれないが、キングスマンを嫌っている人が居て。頭が花火で弾けるシーンを指して、こいつ等なら死んでもオーケーでポップに殺しちゃえばいい、というのが気に入らない。という意見があって、俺はGOTG2でヨンドゥが、元仲間をノリノリで皆殺しにした行為の違和感と一致したのだ。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 

映画を反芻してみると細部の気が利いている部分が沢山見つかる。特に親子というモチーフは沢山散りばめてある。ドラックスと亡くなった娘、ロケットを改造した産みの親、ネビュラとガモーラの強権的な親サノス、ヨンドゥを捨てた親、などなど。あと、アウトロー集団のラヴェジャーズは、ヨンドゥをリーダー=チームの父親的存在としていて、擬似的家族を形成している。これが内乱を起こして崩壊する様は、父性の否定となりヨンドゥを苦しめる。だからこそ、義理の父としてピーターを救う、父性の回復の為の代償行為にも繋がる。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 

スタローンがただのスタローンで出演しているような、包み隠さずスタローンで、混じりっけなしの純度100%スタローンで、宇宙にスタローンがいて、実質エクスペンダブルズのような集団を率いていて、滅茶苦茶シュールで笑った。ただ初登場の時に、隣のダイヤモンドのように顔面を光らせている異星人に目が行ってしまうような構図の取り方で、スタローンのご尊顔を強調してないのにはムカついた。俺のせいでしょうかね、顔面がピカピカしている異星人の方が目立ってましたよ。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 

そもそもギャグを生み出す空間作りをしないで、台詞ばかりを強調して画面を意識させない作劇が好きじゃない。だから、スラップスティック・コメディに完全に徹したマイティ・ソー/ダーク・ワールドの身体を張ったギャグの方が面白い。

なんか間違えてブースト?リツイートみたいな事しちゃった。ごめんなさい。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 

ドクター・ストレンジの時にちょこちょこコメディ要素があって余計。という様な意見を結構見かけて、例えばストレンジが覚悟を決めてマントを羽織り決戦へ!という時に、マントの襟が動いて顔を撫でてきて笑わせるような、重要な時にギャグを放ってくるセンスを揶揄するという物で、俺もソコは余計だと思う。GOTG2も、ドクター・ストレンジのように重要な場面において、余計なギャグを放り込むセンスの映画で、予告にもあるチームが揃って決め画!という時にマンティスの頭に瓦礫が当たるとか。ストレンジのギャグを余計だという批判が結構見受けられるのに、GOTG2は受け入れられているは何故か。余計なギャグの量ならば、GOTG2も目立つし、満遍なくギャグを放り込む事で、一つの場面の尺が微妙に長くなり、全体の尺を長くする原因にも。ドクター・ストレンジの、マントの襟が頬っぺたを撫でる余計なギャグを満遍なく散りばめているのが、GOTG2だった。ドラックスのマンティスに対する執拗な容姿いじりや、エンドロールのオマケ映像の連続は、襟で何度も撫でられるような気分にさせられた。

次は、シャマラン。超期待している。

ガーディアンズ・オブギャラクシー:リミックス 

どうも前作を踏襲し過ぎで、反復描写のつるべ打ちは確かに続編としての強度は高いと言えるけど、これがくどい。前作の人気をあやかるのは当然かもしれないが、何故か踏襲していない部分があって、そこに違和感がある。前作で盛り上がった幾つかの場面の一つで、ノバ軍という別勢力の大軍が自軍に加わって共同戦線を張るところ。今作でも別勢力として金ぴか星人が全編に渡って登場するが、何故彼らが味方になる展開を、敵の敵は味方という王道を走らなかったのか。だって銀河の危機なんですよね、皆死んじゃうっていう危機でしょ。非常にイイところで金ぴか星人が乱入するじゃないですか。アライグマが奪った電池を返してやって、和解からの共同戦線に持ち込めないんですか、駄目なんですか。因みに金ぴか星人が味方につかない理由が、エンドロールのオマケ映像で分かるんだけど、そういう事かよ。はいはい続編続編

ヨンドゥがピーターを救う為に宇宙空間で死んでしまう場面と、前作ガモーラが宇宙空間に放り出されて死にそうになる場面、この踏襲・反復描写の仕方は良かったです。

ピーターのマスクってヨンドゥ製かな?

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 

マンティスの容姿には長い触覚が二本あって、気持ち悪いと言われるとどうしたもんか。他の人種には無い物だから偏見があってもしょうがないのか?ただ、触覚に関してドラックスは嫌ってる訳じゃない。後、黒目が大きいくらいで、体型とかは普通の人型だよ?二人は打ち解け合ってるから、容姿を幾らでもネタにしても良いというのだろうか。だったら、彼女は彼の全身の刺青をネタにしてやればいいけど、無い訳で。ただ分かるよ、アイツ善い奴で身体を張って彼女を持ち上げて助けたりしているから。ドラックスはコメディリリーフとして良いかもしれないが、そもそもコメディ要素が殆ど面白くないのも問題あった。全体に言えるのだが、コメデイ要素の殆どが台詞で、状況や画で表さない。台詞だけが一人歩きして、役者のおどけた顔が強調される。文末にユーモアを放り込んでいく作風だと、あと顕著なのはエンドロールだ。何回もエンドロール途中でオマケ映像を放り込む。映画をさっさと畳んで欲しいところで、とにかくしつこい。尺がドンドン長くなり、ネタを押し込み過ぎで食傷気味。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 

文末で笑える単語を掻い摘み放り込む事で、文章全体をユーモアに仕立て上げるやり方があるけど、今作の作風がそれ。誰かが喋れば、最後にユーモアを放り込んでいくが、余計な一言が多い。これの連続で、ユーモアに引っかかりがあると面白くない。顕著なのが、ドラックスだ。彼が一言ユーモアを突っ込んでオチをつけるパターンが幾つかあり、とにかく一言多い。一言どころではない、いちいち癇に障る。ポム・クレメンティーフ演じるマンティスに対しては、過剰に一言多い。容姿をネタにし過ぎ。ドラックスとマンティスの関係性は最後に一応は丸く治めるが、一言多い発言を丸まる全部帳消しにするには無理がある。正直言うとドラックスの事を嫌った。ここは彼の正直さを長所として捉えてあげれば良いと思われるが、許容できなかった。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』駄目って言ったけど、嫌いっていう感情だと思うコレ。映画全体でやらんとする事は分かるんだけど、分からないってのが、俺の今作への評価。とりあえず一番引っ掛かった部分に注目して、感想を書き込んでいくよ。

もっと見る
映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。