オクジャ
ティルダ・スウィントンとポール・ダノとジェイク・ギレンホールが其々に、奇怪な演技で存在をアピール且つイデオロギーを披露する為の時間を無駄に割いていて、尺のバランスが宜しくない。ここの部分は個々人の行動原理の証明やらなので、あった方がいいのは勿論だ。俺が気に入らないのは個々の長さで、例えばポール・ダノ率いる動物解放戦線側の薄暗いトラックの中での説明・説得・会話シーンの長さ、ティルダ・スウィントン食品経営者側の全体が白くて明るい会議室での説明・相談・結論までの会話のシーンの長さ、ジェイク・ギレンホールの地下にある研究所での悪酔いしながら嘆くシーンの長さ。面白い長さになっていないのが辛い所、地下研究所はビジュアル的に美味しいのだが、ジェイク・ギレンホールの悪酔いクドイ演技が大き過ぎる。もっとシェイプアップして短く出来ると感じた。