『ローガン』アクション面に関して
冒頭夜間でのハイヤーを守るアクションも、接写が多過ぎて見辛いタイプの画面の切り取り方・編集で、下手な印象。序盤は暫く、しみったれた人物紹介を長々と見せられて、早くもコレは駄目と心配させられた。然し、ダフネ・キーンちゃんが登場してから筆が乗り始めて面白い。ただ、ボール遊びをしているダフネ・キーンちゃん初登場のショットが短くて、そこはもっと興味を引くように長めにして、見所として機能させて欲しかった。
白眉なのが、本格的に追っ手との戦闘、ダフネ・キーンちゃんの正体が露わになり敵を皆殺し、オマケにカーチェイスが一斉に繰り広げられるシークエンス。もう最高オブ最高。列車と追っ手の車両が同じ画面に収まって、疾走している画が最高。血湧き肉躍る瞬間に富んでいた。
クライマックスの戦闘シーンがイマイチで、ロケーションとか余り画面映えしない。場所に因果性が無いのも難点。空間を最大限利用する感じでは無い。一対一のアクションも見通しが悪くて、R15仕様のカギ爪アクションも繰り返すと飽きる。但しロケーションは、ラストカットが美しいので完全には否定しない。