プレデター(1987年)
シリーズまったく見てない状態で「ザ・プレデター」見て、それはそれでおもしろかったけど、1作め見たら、いろんな文脈がわかった。あの仰々しい音楽も、これを意識してるのかーとか。いや、新作の音楽、よかったんんだけども、ちょっと古くさい感じだったから。わざとだね。
そういえば、この時代は、怖いものは、はっきり見えないほうが怖いから、なるべく引っ張って正体わからないようにするのが常道でした。見えちゃうと、作り物っぽさが目について、ちゃっちい感じになっちゃうし。
だけど、プレデターのデザインが秀逸なので、最初からぽんと出てきても悪くなかったかも。あのプリズムみたいな偽装?もかっこよかったけど。
ほとんどのアメリカ人が、ベトナム戦争の濃い記憶とともに行きていた時代。軍人はベトナム帰りがうようよいて、この話のコマンド部隊もそういう人たち。
ジャングルの中で見えない敵と戦うっていうと、ベトナム戦争のゲリラ戦とまっすぐ結びついてしまうが、この映画のおもしろいところは、相手が高度のテクノロジーを持っていて、こっちはしまいには弓矢や槍の原始人になっちゃうところ。