『ザ・ウォーカー』
彩度を落とし、白っ茶けた世界。目的の地にたどりつくと自然な色になるの、ありふれた手法ではあるけど、映画らしい見せ方で好き。
文明が失われた後の荒廃した世界を描いたものの中では、とくに新味はないんだけど、匂いに何度も言及しているのがよかった。水も石鹸も極端に不足したら、っていうのが現実的に迫ってくる。
途中までデンゼル・ワシントンかっこいい! と思って見ていたんだけど、後生大事に守っている本がバイブルとわかり、だんだん神がかりになってくるにつれて、乗れなくなってきた。
聖書を、というか、信仰を支配の道具と考えるほうが当たりなんじゃなかろうか。
なんか見た顔だなぁと思ったら、ジェニファー・ビールス。すてきに年を重ねている感じでした。