逆謀-反乱の時代
Amazon Prime Video で。
恒例タイトルの話だが、これは原題そのまんま。「逆謀」というのは「ヨンモ」と読み、韓国語で謀反のことだが、日本語ではふつう使わないよね。しかし漢字なので意味がわかるし、なんとなく意味ありげに見える。いいじゃん、これで。
さて、映画の中身だが、主人公が超人的に強く、切られてもなかなか死なずに動き回り、そのアクションが見どころ。しかし、薄暗い中で黒っぽい服装をした同士の戦いなので、小さな画面ではなにがなんやらわからない。
それと、話が演劇的にセリフで説明されて進み、カットバックなどで人物像の説明とかはまったくないので、「なんでこうなってるの?」という観客の疑問は置き去りにされ、話がどんどん進む。
109分という比較的短い映画だし、ある一夜が時系列で描かれているので、この演出はわざとだよね。ここはもう、好みとしか言いようがない。でも、ほかの人物はともかく、主人公だけは、この特異な行動様式の説明はちっとほしかった。
(つづく)
逆謀-反乱の時代
主人公の特異な行動様式というのは、めちゃくちゃ気が強く、思いこんだら命がけ、別の言い方をするとアホなのだが、いまの王に命を捧げている。「なんでここまで?」という疑問は劇中でも登場人物の口から語られるのだが、答えはない。
主演のチョン・ヘインは文句なしにかっこいい。やさしくおっとりした顔立ちなのだが、この乱暴者の主人公を見事に演じている。彼のファンであれば、必見。