王立宇宙軍 オネアミスの翼
戦争アニメが観たくなったので、タイトルが戦争っぽいという理由で観た・・・全然違うじゃねぇか!でもね。めちゃくちゃ面白かったよ・・・。てゆーかこの映画凄くね?
世界観の作り込みが凄い。ジェミニ計画あたり(?)の宇宙開発を描きたいというのは明白。しかし、軍隊すらない日本で、アメリカやソ連の宇宙開発映画を作っても滑稽なだけじゃん?だから異世界の話にしちゃった・・・にしてはよく出来てるんですよ。
この異世界は、技術レベル、風俗、思想、政治状況、全て1960年代の現実世界の模倣となっていて、それが観ていてとても面白い。そして、その徹底ぶりがすごい。現実世界に存在するものが一切出てこない。例えば、主人公が本を読むシーンがあるんだけど、この異世界の本は、現実世界の本とは微妙に違う。そんな細かい小道具まで・・・。アニメ製作者達の宇宙に掛ける気持ちに泣けました。
そう。このアニメはリアルなんですよ。確かに異世界に話を置き換えている。でも、その根底にある情熱はリアルなんだよ。
とにかく、宇宙好きなら物凄い熱量を感じられる映画です。