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『ピーター・ラビット』 

ど派手なドタバタ劇の側面ばかりが話題になっているようですが、労働者階級の成り上がり男と無職のパンクス(うさぎ)が一軒の家と一人の女性を巡って殺し合う構図を見れば、これも格差とホームを主題とする最近流行りの貧困寓話とわかる。

ビアがピーターに味方するのも両親が殺された過去に同情しているからではなくて、マグレガーやピーターのように生活に困窮したことのない自身の裕福な身分に罪悪感を抱いているからなんじゃないだろうか。
そのへん、恐らくは意図的にぼやかしているからシャイな映画。

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