「来る」
澤村伊智原作の「ぼぎわんが来る」を映像化。
中島哲也節全開の映像に中島組の俳優多数。
まぁ原作ありきのものはその通りにはいかないものの、「ぼぎわん」に焦点を絞るのではなく育児や家族の形の部分で不気味さ演出してたかな。
この辺りは原作をよく昇華してると思う。理想的で完璧な父親像の裏に..や、いつも笑顔な母親が実は..という気持ちの悪さに怪異が加わる。
その怪異も姿形を見せがちだけど、見せずに影や手形で演出するあたり原作の良さを上手く表現してるなと。
ただ、圧倒的に説明不足で雰囲気だけで押し切った感あり。これは原作組は脳内補填できるが初見は育児って大変!という部分にしか共感できなそうで、そこがちと残念。原作では「ぼぎわん」の由来とか面白いんですけどねー。
1番は柴田理恵の出演は多くないのにごっそり根こそぎ持っていきやがるぐらいにめっちゃ良い。