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バハールの涙-2 

戦う理由はそれぞれだ。故郷を取り戻すためとお題目は数知れない。

バハールも息子を取り戻すとう希望だけが自分の存在意義になっている。

でも感じたのは自身が与えられた痛みを同じ数だけ与えるために戦っているようにも思えた。

ペニスで貫かれた分、バハール達は鉛の弾で敵を貫く。
今を生きるために引き金を引く。

劇中「女に殺されると天国に行けない」というセリフがあった。女を軽視し性玩具としかみていない彼らにとって女性兵士に殺されるのはさぞかし屈辱的なことなのだろう。

あまりにも凄惨で言葉にならない。普通であることが許されない人が未だにいる。

実際の出来事に着想を得ているフィクションとはいえ、ノンフィクションを見てるような作品だった。

続く>>>

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