オデュッセイア鑑賞。
普通に、キャストが豪華!映像がリッチ!とかだけでも満足感はあったんだけどそれ以上に、観て良かった。
なんで今ノーランが作るのがこの題材なんだろう?と、始まる前も始まってからも結構思っていて、キルケーのシーンの「男はみんなそう」という話でなんとなくわかりかけ、特に終盤、オデュッセウスの告白でとても『オッペンハイマー』を感じて、自分の中ですごく納得がいった。戦争の英雄(後世の人にとっても英雄譚の主人公である英雄)自身が、自分を、破滅を呼んだものと感じている。トロイアを破壊し尽くしたこともだし、捧げ物を汚した=神のルール、自分たちの秩序を壊して、文明の破壊・変化をもたらした。戦争自体にもその後の仲間の脱落にも、オデュッセウスは自責の念を感じている。体験をカリュプソーに語ることで癒されて、自分を取り戻して帰国できるようになった、というのも、わりと現代的というか、そう解釈できる作りになっているのが、今この作品が作られた意味なのかな、という気がした。
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オデュッセイア鑑賞。続き。
それはそうと、もう一個良かった点があって、ノーラン映画にしては女性が美しいし、印象に残ったってところ。私はノーラン映画で、女性が綺麗に見えないところがいつも大変不満なので。女優さんなんて立ってるだけで美人なのに、ノーラン映画に出ると魅力激減するのなんでなん?って。でも今回はそれほど気にならなかった。
特に世界一の美女だったヘレネの、顔の傷もさることながら、10年も続く戦禍の原因となった罪悪感と未だ続くトロフィー扱いに擦り切れて憔悴しきっているような姿(そういう扱い方をするメネラオス=バーンサルの傲慢さもまた良かった)。テレマコスにあなたの母親に謝罪を伝えてほしいと言う時の、心の傷つき具合の演技が、出演シーンが短いながらも良かった。あと、アテナ?も。ゼンデイヤって、手足長くてスラッとしてて芯が強そうでいかにも女神なんだけど、顔めちゃくちゃ小さいから顔のクローズアップ(映し方→言い方残酷だけど首だけだと)女の子にも見えて、そのバランスがあの役に完璧だったと思う。