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フランケンシュタイン鑑賞。ギレルモ・デル・トロの! 

支配的な父親、虐待されて育った子ども、虐待の連鎖。ヴィクターの傲慢さや倫理観の欠如は怪物的であるし、怪物の側が生まれたての純粋さ(あと盲目の老人との交流による成長)故に人間の良心を備えているように思えること、よってまるで二人揃って人間として完成されるような、二人で一人のような物語。そういう物語のパーツが、大変美しいこだわったビジュアルの中で展開されて、満足度が大変高い。満足といえば、単にオスカー・アイザックのことめっちゃセクシーだなーと思っているので、脱ぐの担当がもっぱらヴィクター(と怪物)だっていうのが美味しかったです。程度の低い感想だ!

フランケンシュタイン鑑賞。続き。 

真面目な感想を他にも書くと、私はこれを二人で一人という話として考えているけど、家族・親子の話ともとらえていて、北極探検の船長が良いアクセントになっているように思う。船長はまるで支配的な父親像そのもののように船を支配している。頑なに前進を求めて、不満のある船員を威圧する。しかし、彼は船員からの支持を失ってはいない。すげー怪物を目の前にして、船長が攻撃を止めれば、船員たちは怯えてはいても攻撃は控えるくらいには。船長はヴィクター&創造物との会話を経て戻ることを決断できる人間で、支配的ではあっても我が身を省みる能力があり、言ってみれば息子の声を聞ける(聞けるようになった?)父親で、だからこそ船員も従うのだと思う。この船とフランケンシュタイン家が、うまく機能している家族とそうでない家族を表しているようにも思えた。

余談:他にも好きー🥰と思ったのは、赤い手袋、赤いシーツ、ヴィクターを訪れるエリザベスのドレスの赤(コルセットの締め具合がまるで解剖図のように見える)→ヴィクターが足を無くしてからは青いシーツのフェーズに入るとか、色使いも凝ってて気持ちいい。

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