エミリア・ペレス鑑賞。
もっと壮大な話を期待していて、ラ・ルセシータ設立やパーティー、エピファニアとの関係くらいまではいいぞいいぞ!と思っていたが、終盤ちょっと失速した、私の興味が。女性性を隠すためもあって極悪非道にふりきってきたという前提があるカルテルのボスが、男性であった自分を殺して女性として生きる、その人生が開花する、そこが唯一無二で面白かったのに、親権の取り合いの末に…という一家族のコンパクトな話で終わってしまったのは拍子抜けだった。女性として生きるエミリアの苦労や社会との軋轢(あるいは許容)みたいなものがあれば面白かったというか、そういうのも観たかったけど、性別を変えたら悪い奴ってバレませんでした!楽勝!に見えちゃって(その世界に結局自分から戻ってしまうのと、引き戻された結果の死というのは物語としてアリなのだけれど)観たいものとは乖離してしまった。
マニタス/エミリアよりも、歌とダンスが多めのリタの方が見応えがあったかなー。セリフと歌の間のようなリズム感が気持ちいい。ラップみたいにも聞こえるし、お経みたいにも聞こえてちょっと面白かった。
#映画 #映画鑑賞 #エミリアペレス