こちらあみ子鑑賞。
なんか、敗北感がある。あるいは徒労感。小柄でフィットしてない制服に、歳を重ねても彼女一人だけが成長しない/変わらないという絶望すら感じる。
感情が子どものままのあみ子。子どもらしさと呼ぶには起きたことがあまりにも辛すぎた。あみ子が壊してしまった関係や感情が、あみ子にはわからない。他人の気持ちがわからない人って、いる。どうしたらいいんだろうなー、こういうのって。あみ子の家族や周りの人が諦めてしまうのもわかってしんどいし、「こちらあみ子こちらあみ子」の声に応える人がいないのを観るのもしんどい。寂しいとか怖いとか、思ってるんだろうけど誰にも届かない。隣の席の坊主頭くんみたいな、鋭いながらも子ども特有の遠慮のない言葉だけが、子どものままのあみ子に届く。彼も成長して、まっすぐな言葉を憚るようになってしまったけれど。
あみ子のこれからの人生に、救いの手を差し伸べてくれる人はいるのだろうか。
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