ハロルド・フライのまさかの旅立ち鑑賞。
本当に許さなければならなかったのは…と考えると結構泣けてしまった。予告から勝手に、奇跡や希望を求めるコメディっぽい旅の映画だと思っていたところ、結構パーソナルでシリアスな物語だったので驚いた。漠然と信仰とかの話であるよりは、個人の信念や近しい人・あるいは自分を許す話である方が好みなので、そこがは私には合っていたかも。
先日観た『ミッシング』とも少し重なる部分があって、傷ついているに決まっている相手の気持ちが、自分の悲しみでいっぱいになると見えなくなる。わかりやすく感情を表出できる人ばかりではないのに。夫婦なのに。だから、とんでもなくひどい言葉で傷つける。そのせいで25年も仮面夫婦だったハロルドとモーリーン。800㎞の時間と距離はハロルドに必要だったけれど、モーリーンにも必要だった。クイーニーに許されることがゴールではなくて(何ならそのゴールは、そもそもクイーニーが彼を恨んでいないとわかって消失する)喪失に向き合うこと、傷を受け入れて夫婦が向き合えるようになるための旅路だった。
#映画 #映画鑑賞 #ハロルドフライのまさかの旅立ち
ハロルド・フライのまさかの旅立ち鑑賞。続き。
それをイギリスののどかーな美しーい景色と、なんかバズって乗っかてくる人とかの面白みと共に歩く。一度ホスピスの玄関まで行ったのに入れなくなる気持ち、めちゃくちゃわかるな。