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悪は存在しない鑑賞。これは感想が難しい…。 

時々プツンと音楽が途切れたり、そもそもその音楽自体が美しくもなんとなく落ち着かない感じがして、ざくざくと聞こえる足音すらも、どこへむかって行くんだろう…という不安をおぼえた。そして突き放されるような幕切れ。
地元にいて都会からきた奴と思うとグランピング事業の担当者は嫌な奴に見えるけど、都会の側で地元の意見を持って帰る立場だとそんなに嫌な奴でもなく、なんなら地元側に見えてくる。そういう見せ方は面白いと思った。ずっと嫌な奴だったら、素直に嫌いになれたのに。
それはともかく、やっぱり最後が…どういうことなんだろうなー。田舎暮らしって良いなー!みたいなところで終わらせないのは、誠実なのかもしれない。
美しさも過酷さも持ち合わせた(というか、人間が勝手にそこに美や厳しさを見出しているだけで)自然がそうであるように、物事・出来事はただそうあるようにあるだけで、悪は存在しないなら、きっと善だって存在しない。

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