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夜明けのすべて鑑賞。じんわり良い映画っていうのも、良いものですね。 

おかゆみたいなあたたかさ。寄り添うまで行かなくてもいい、見守るくらいがちょうどよいってこともある。あまりこういう映画を好んで見ていないので、何も起こらなさに動揺しつつ、ポロポロ泣いてしまった。何も起こらない優しい物語。理由があってもなくても生きていくのは誰しも大変で、でも「誰しも」という言葉で片づけられない自分の気持ちってものがある。病気や障害なんかの理由があればハードルは上がっていく。でも「無理せず」を受け入れて受け入れられていく。そういう関係を築いていく。しっかりした人から見れば甘いし向上心がない世界に見えるかもしれない。でも思いやりで回っていく世界って、「無理せず」と言いながらちゃんと気にかけてくれる人がいるってことだ。フジサワさん・ヤマゾエくんの会社の人、またヤマゾエくんの元上司の人の感じとか、そういう懐の深さ?柔らかさ?がまず良かった。そして、ヤマゾエくんが受け入れていくこと、また最初の頃は受け入れられなかったというとこまで、意外とはっきり言葉にされているのも良かった。

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