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コンクリート・ユートピア鑑賞。 

「これ、普通の人たちなんだもんな」と思っていて、最後も「普通の人たちだったんです」だったので、すごく良かった。と同時に身を引き締めねば…とも思う。拡声器で喋ろうとしてもピギャー⚡️とか鳴って全然締まらないヨンタクがどんどん"代表"の顔になっていく、住民たちもどんどん結束していくのがすごかった。何かに属して成功体験を積み重ねてしまうのって、気持ち良いもんな。普通の人たちが急速に排他的になるから綻びた時が怖いんだけど。ゴキブリと呼ぶ相手と自分に違いなどないと気づかないくらいには。「運が良かっただけの普通の人」のモラル?の基準が少しずつ下がっていく描写は極端でスピーディーながらもわかりやすい説得力があったし、人を見捨てた罪悪感や隠さねばならない秘密で話を引っ張るのがスリリングで大変面白かった。単なるアパート一棟(とその周辺)の話だけど、そこに外がないから思い出すのが戦争映画だったりする。すごい話だった。
本当に守らなければならなかったものは最初からたった一つだった。誰もいない空っぽの家じゃなくて。

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