Jigarthanda鑑賞。映画を作る映画。 

カールティク・スッバラージ監督なのでひねりはあるだろと思ってた。でもまぁ、驚きの結末!というよりは、二転三転+映画作りのメタい設定を生かしたコメディ。
みんなゴッドファーザーやスカーフェイスみたいな映画好きだなオイ😂ってのもあるし、コメディとして笑えるようにパッケージしながら、俺の人生・俺のメンツの問題ってところで「ゴッドファーザーやスカーフェイスみたいな映画」の男臭さをキープしているのが良い意味で不思議なバランス。

Jigarthanda鑑賞。感想続き。 

作中で7割くらいの時間眉毛下がりっぱなしのカールティク、監督として主導権を握れていない巻き込まれ系主人公だけど、ギャングのボス…それも人を生きたまま焼き殺すようなセードゥへの密着取材を決行し、映画のためなら恋愛感情も利用する、狂気と隣り合わせな映画制作への冷静さ?執着?も持ち合わせていて、それが結果としてセードゥへの重い一撃になるのが良かった。と同時に、恐怖こそが周辺住民のリスペクトの根源なセードゥにとって笑いは破滅的な一撃になるはずだし実際ギャングとしては破滅したのだけれども、恥をかかされた!商売あがったりだ!という怒りから彼が浄化?されていくのがなんとも面白かった。

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Jigarthanda鑑賞。感想続きの続き。 

カールティクとセードゥ、まったく違うキャラクターでまったく違うルートを取りながら、根本的には「映画監督/ギャングであることが俺の人生、俺が主導権を握っている→俺の人生をダメにされた!復讐してやる!」の精神が共通しているのが面白いし、あくまでそれをコメディ調に描いているのが気軽に見られて良かった。まぁ、不幸な人だってそれなりにいるし、そこをくっつけるのはめちゃくちゃだろ!とは思う。それなのに、なぜか不思議と爽やかさを感じる結末。
眉下がりで頼りなーいカールティクが、逆にもうおまえがギャングです!となるのは流石に笑っちゃったが、あれも好きです。

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