『バーニング』③
人工甘味料バリバリのテレビ局主導・大手3社製作の邦画やハリウッド大作が嫌な人向けの本物の映画。
さらにはどぎつさが売りのシネマート新宿でしかやらない濃厚な韓国ギャング映画とも違う。
キャメラは薄暗いジョンスの家の中でもくっきりと捕らえ、映像を見せる。ジョンスの家の庭から見る夕日の虚ろいやジョンスの家の近辺の韓国の田舎の風景、そしてラストシーンなど映画ならでは。
「虚ろい」を味わい、匂いを感じ取る。こういう映画は久しぶりだ。
邦画で言うなら初期の山下敦弘監督作品や入江悠監督作品に通じるものがある。
とにかくじんわりとする。
また見るかも。