『バーニング 劇場版』②
とにかく見た後のジワジワ込み上げて来る感覚が半端ない。ああ、これこそが映画だよ。
ベンがジョンスに突如打ち明けるビニールハウス燃やしがもちろん一番のヒントで「燃やす(バーニング)」とは罪悪感・うしろめたさのことである。
ジョンスにしては大学は出たのに職に就かずバイト生活で、小説家なのに未だに作品がなかったりもこれに当たる。
ヘミがいなくなった後にヘミの自宅マンションに行って大家にマスターキーで開けて中に入るのもそうだし、ヘミが飼っていたネコ(ボイル)も本来このマンションでは飼ってはいけないんだからヘミは違反行為をしながら飼っていた。さらには旅行前に他人に預ければいいネコをわざわざジョンスに頼むのも同じ。
この映画で起こる行動を「うしろめたさ」から考えると色々腑に落ちる。
傑作なり。