『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』
トーニャがやさぐれればやさぐれるほど、周りが屑であればあるほど、映画としては面白くなる。
リレハンメル五輪で銀メダルを獲ったナンシー・ケリガンを始め、それこそ後の冬季五輪のフィギュアスケートで金メダルを獲っている荒川静香やキム・ヨナの方がフィギュアスケート史に残るが、おそらく彼女らのサクセスストーリーを映画にしても面白くないだろう。
トーニャ・ハーディングだからこそ後世にも語り継がれる傑作が生まれた。
今年のアカデミー賞の作品賞にはノミネートされなかったが、『シェイプ・オブ・ウォーター』はもちろん、『スリー・ビルボード』にも勝るとも劣らない傑作である!