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『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』 

ベトナム戦争の真実が記してあるペンタゴン・ペーパーズの掲載を巡ってワシントン・ポストの発行人/株主のキャサリン・グラハムと編集主幹のベン・ブラッドリーがアメリカ政府を相手に闘う、というもの。

脚本に『スポットライト 世紀のスクープ』のジョシュ・シンガーが関わっているだけのことはあり、新聞記者達による真実を載せるための攻防はまさしくスピルバーグ版の『スポットライト』。『スポットライト』にさらに政府との関わり、歴史の中での重要さなどが加わり、スケールがさらに大きくなっている。

『スポットライト』との最大の違いはメリル・ストリープが演じる発行人/株主のキャサリン・グラハムの女のドラマ。女性として、亡き夫から受け継いだ会社の株主としての闘いにより別の種のドラマが味わえる。
ベンもキャサリンも自分の会社だけでなく、自宅でのパーティーや仕事/会議が同居するシーンがいくつかあり、そのギャップがまた面白い。

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