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『素敵なダイナマイトスキャンダル』② 

最近見た日本映画で『今夜、ロマンス劇場で』の昭和30年代半ばの撮影所周りや『焼肉ドラゴン』の1969~71年の大阪の下町など、これらも日本の時代を描いていたが、
『素敵なダイナマイトスキャンダル』における各時代の描写はこの比にならないほど凄かった。
雑然としたデザイン会社の机で無造作に食べるカップ麺、こたつの上でも編集作業をする生活感、末井さんの奥さんのファッション、髪型、1980年前後のダサ可愛いエロ雑誌の素人の女の子、湖の湖畔のボートデート、ポカリスエットの缶からなど、あらゆるファッションや美術、小道具に時代の感覚がしっかりしっかり出ていた。
ストーリーがきちんとしただけならテレビドラマやアニメで十分。『素敵なダイナマイトスキャンダル』は久しぶりに時代の匂いがする映画を堪能させてくれた。

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