『シャザム!』4月19日公開③
シャザムによる『キック・アス』的な「スーパーヒーロー始めました」「なんちゃってヒーロー」と『デッドプール』的な「お調子者」による痛快な面白さがたしかに一番ではあるが、
このビリー/シャザムと一緒にいる足が悪い、口達者なフレディという存在もこの映画の面白さに欠かせない。
言わばアメリカンプロレスの口達者なマネージャーみたいな役割もあり、よりシャザムとのヒャッハーぶりが際立つ。
その中で、スマホで動画録画をやたらとして、この点でも『キック・アス』っぽく、現代的なYouTube社会が伺える。
ありそうでなかったバイブレイヤーのマーク・ストロングのヴィランもお見事。スキンヘッドとレザーのコートと光る目だけなのに妙な説得力がある。その点では『スパイダーマン』のウォレム・デフォーのグリーン・ゴブリンにも勝るとも劣らない。
あと、里親のお父さんがどう見てもプロレスラーのターザン後藤に見えたのはボクだけじゃなかったはず。この里親の家の孤児も黒人、中国系、デブに障害者とマイノリティというか多様性社会がここでも伺える。