『キャプテン・マーベル』2回目
タイトルに「マーベル」とあるだけのことはあって、MCUにおいて最重要な作品で現時点でMCU最大の傑作と考えられる。
主人公がヴァース、キャロル、キャプテン・マーベルと1人の人物が3段階に別れているかのようになっており、彼女の記憶を辿る物語としてだけでも楽しめる。
序盤のC-53(地球)に行く直前にスクラル人に捕らえられて記憶中枢を辿りローソン博士に関する謎を解こうとするシーンにSF力が全力で注ぎ込まれている。ここの記憶辿りは『エターナル・サンシャイン』のそれよりも数倍高性能で『オール・ニード・イズ・キル』のような巻き戻しが不思議なシーンで面白い。
スクラル人の変身能力も 最後は記憶が鍵になり、後半までこの能力に見せ場がある。この能力も含めて敵・味方の入れ替えというか欺き、真相に捻りが効いている。こういう捻りはこれまでのアメコミ映画にはちょっとなかったもので新鮮だった。