『スパイダーマン:スパイダーバース』初見②
全体的に『クリード』や『ブラックパンサー』のような黒人映画であり、スパイダーマンmeets黒人映画だった。
それも差別を全く意識しない黒人の生活環境や文化は『プレシャス』や『ムーンライト』にも通じる世界観で、マイルスと父、アーロン叔父さんとのやり取りにナチュラルなブルックリンの黒人像を見る。
それは真面目な警官の父や息子マイルスをちょっと環境がハイセンスな高校に通わせたりする親心や、
ちょっと頼りない甥っ子に女の子を相手にする時の必殺「肩ポン」を教えるなど細かい所に至り、これが見事に伏線にもなっている。
ヒップホップ中心のBGMもまさしく黒人文化だし、アーロン叔父さんとのスプレーアートも黒人というかブルックリンらしさが見えるアート文化で、今までのスパイダーマンでは味わえない感覚、センスがかなりみられる。