オニール『コレクター』(11)。原題は『THE FACTORY』で全然違うしコレクターへの偏見助長する駄目な邦題だがさておきなんの工場かといえば赤ん坊なんだな。ということで『羊たちの沈黙』(90)にも一部引用されたゲイリー・ハイドニックの犯罪にインスパイアされて作られたサイコスリラー。娼婦が連続して行方不明になるが、そこは娼婦で誰も探す人がいない。この事件を追う刑事ジョン・キューザックはメイ・ホイットマンの娘との関係に悩んでいるのだが、捜査中娘がいなくなり、その時の彼女の服装を反芻して愕然とする。まるで娼婦やないかーい!事件に巻き込まれた可能性があるのだ。ちょっと変化球の家族映画でもあるが、変化球過ぎたのか本国ではDVDスルーの憂き目に。大好きなジェニファー・カーペンターがキューザックのバディ役で出演。なかなかのイヤミス。