ジム・フジーリの『ペット・サウンズ』という本がある。村上春樹が訳を付けた。『ペットサウンズ』を1曲1曲、大切に解説するものだがB面4曲目「駄目な僕」を村上氏は「間違った時代に生まれた」というタイトルに直している。『ペットサウンズ』の作詞を担当したのはトニー・アッシャーで、だから歌詞をブライアン・ウィルソンの自伝に捉えるのは違うとしながらも「間違った時代に生まれた」はウィルソンの心境そのものだとアッシャーは語っている。「間違った時代に生まれた」は、自分が時代に先行し過ぎてそのほかの人を置き去りにしなくてならないことを知り、悲しみに暮れる男を歌った歌で、だからその制作時と未来を重ねるという『ラブ&マーシー』のアプローチは間違っていないと思うのだ。そしてアルバムは終わってまた1曲目に戻り「素敵じゃないか」、は、「歳を取るって素敵じゃないか」と歌ってはじまる。
@josejose 『ペットサウンズ』は、自分も最初はピンと来ませんでした。『サージェント・ペパーズ』の最初から最高だったのと対照的に…って同じことを村上さんも書いてたけど、みんな同じなんだと思いました。
@hktsunagetemiru 『ラブ&マーシー』は良かったですね。ペットサンドも聞いたし ジム・フジーリの『ペット・サウンズ』も読んだけどいまいちピンとこなかったです。この映画を見てから ペットサウンド聞き直して その良さを再確認中です。