「セールスマン」、素晴らしい(ネタバレあり感想) もっと見る
建物そのものが物語かつ人物の心象風景というメタ構造、そして演劇舞台のメタ、なおかつ建物が舞台装置となっていく展開とメタの応酬なのだが、あざとくはない。
イランを舞台とし、淫らな女を侮蔑するくせに男どもは女を辱しめることしか考えていないという矛盾を暴く。それだけでなく、あの国で復讐の不毛さを描いたことに感服した。
そしてラストシーンのメタ加減といい、オスカー外国語映画賞、カンヌ脚本賞に相応しい作品だった。
映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。