ライオネル・ホワイト作品は映像化されるとファムファタル要素を全面に押し出した脚色になることが多い印象。
バート・ケネディ監督の『銭の罠』もグレン・フォード刑事を犯罪の道に巻き込むリカルド・モンタルバン以上に、彼の妻であるエルケ・ソマーや腐れ縁のリタ・ヘイワース(やさぐれ度の貫禄が凄い)が目立ってた。バート・ケネディ自体の女性観(バッド・ベティカー作の脚本仕事に顕著)も色濃く出てるからだろうが…。
@hktsunagetemiru 金と女の罠の比重が映像化(というか作品別に)に際して変わるところが面白いですよね。「女の罠」に傾くのは如何にもジョン・ブラームっぽい。
ライオネルは限りなく近いけどあんまりノワールの方向に行かないのも興味深いです(主人公が経済面や倫理の間で揺れても、自身が属する世界への疑念には無頓着な印象)。
@baba_8988 映画だけだと、金が人生を狂わせることにこだわってる印象だけど、差し詰めこれは「女の罠」でしたね。