Krishna Gaadi Veera Prema Gaadha (Telugu - 2016)をDVDで。
米国Bhavaniブランドだが字幕が手抜き。Andala Rakshasiの幻想的ビジュアルと張り詰めた情念が突き抜けていたハヌ・ラーガヴァプーディ監督作だが、作家性よりはナーニのキャラが優先された感じ。設定ではヒンドゥープラとなっているロケ地が印象的。岩山はUravakonda、城塞はMadakasiraというところらしい。ストーリーは前半グデグデ、後半が異様な高密度。手術台の上の蝙蝠傘となんとやらのように、ラーヤラシーマのファクション抗争と国際テロリスト(マフィアじゃないの?)ダウド・イブラヒムとが結び合わされる。各種のお笑いが繰り出されるが、プリドヴィラージのお巡りと国際テロリストなのに手下がいないと弱っちいムラリ・シャルマとのやりとりが最高におかしかった。お笑いに徹したのはナーニ映画としては正しいが、抗争する二つのファミリーの片方を絶対的な悪の勢力とする理由付けが弱い。マハーデ―ヴァンの強面はとても良い。いつもは微かなお間抜けのサンパトラージの切れ者ACP演技が意外。