『世界はリズムで満ちている』続き。
イタい人が湧くことの多い上映後QAは苦手なのでなるべく避けるようにしてるけど、昨日は訳あって参加。最初の1,2問は主催者の仕込みを疑うような整然としたタメになる質問。次にパキスタン人の映画監督という人が出て、その後チェンナイ出身の色黒な人の質問。これが苛烈なもので、バラモンとダリトをステレオタイプ化して描いていないかというのと、ダリトの役がバラモン俳優によって演じられている(誰?つまり白人が黒塗りして黒人役をやるに等しい)というもの。こういうアメリカのポリコレ的な視点からの批判は新鮮。対する監督の答えというか弁明も、大変にのらりくらりしたもので、ポイント高かった。それから、主人公はラストで師匠の助言に反してフュージョン的なところに行ってしまうがいいのかとか、これは何となく通訳が上手く行かなかったようで、満足の行く返答が得られず。影響を受けた映画を問われてナンダナールのバクティ作品を挙げていたのが刮目ポイント。そういや、クマラヴェールは確かに黒塗りしていたな。それからFCの献血活動ってのは血の気の多い連中を大人しくさせるための方策じゃないかと思った。