Mother India (Hindi - 1957)をDVDで。
今頃これを見るかという感じだけど、見ないよりいいだろう。予想に違いカラー作品。開始前のセンサー認証は1977年の日付になっていた。後から調べること。基本的にはメロドラマであり、建国後のインドの理想主義的農本主義が鮮明に表れている。「生まれたからには生きなければならない」という昔何かで読んで印象的だった台詞はここから来ていたのか。それにしても、有名な十字架を背負ったようなイメージといい、マザー・インディアという大きく出たタイトルといい、今日では考えられない気概を持った作品。極めてシンプルな語り口で、善も悪もクッキリとしているが、なぜか飽きさせずに172分が一気見できてしまう。2人の子供はインドとパキスタンの象徴なのではないかと思える瞬間も何度かあった。突き詰めるとそれでは辻褄の合わないストーリーになってしまうので途中でその考えは放棄するのだが。水牛に乗るなどの、農村のイメージの幾つかにはラージクマールの主演したカンナダ映画のあれこれと連関があるのではないかと思われた。これも課題。