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Kalyug (Hindi - 1981)をDVDで。 

全くこれを今まで何で放っておいたのかという1本だけど、ともかく見られてよかった。二大叙事詩下敷きの現代劇と言うのは、人物やエピソードがどのように翻案されているかを追うだけで興味が湧くので狡いと言えば狡い。パーンダヴァ5兄弟は3兄弟に、5兄弟共通の妻は長男の嫁となった。ドラマの中心はカルナに相当する人物(あの膝を抱えて横たわるポーズ!)。クリシュナはアムリーシュ・プリーが演じるがこれのキャラは極めて弱く、クリシュナではなくバララーマなのかとも思える。結局最後に一番印象に残るのは、ドラウパディーに相当するレーカーとアルジュナに相当するアナントナーグの、微妙な関係性で、これはこの脚本(ギリーシュ・カルナードも参加している)の独創。クンティーに相当する女性家長の過去といい、このドラウパディーの過去のカルナとのいきさつ、現在の夫との関係性などなど、明示的に示されない、こうした女性たちの感情のドラマに色々かきたてられるものがある。それにしても、不倶戴天の仇敵が肉親だと知った時、人はあそこまで懊悩するものだのだろうかとは思う。

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