Maya Bazaar (Hindi - 1959)をDVDで。
これはデータが非常に少ない作品。公開年も多くの網頁が1958年としていたりするが、これはおそらく検閲通過の日付から。検索しても引っかかって来るほとんどが1957年のテルグ版の情報。しかも監督のバーブバーイー・ミストリーは80年代にセルフリメイクもしてるらしい。しかもDVD冒頭に出てくる認証カードには1979年の日付が書いてあり、パートカラーとの注釈もあるのに、本編にはカラーシーンが全くないという混沌ぶり。伝説的なテルグ版と比べてもあまり意味はないが、ヴァージョン違いを見る楽しみは大いにある。クリシュナを演じたマヒパール・バンダーリーはミソロジカルとフォークロアでそれなりに名声のある俳優だったようだが、NTRのあの深みはない。逆にNTRが神話映画デビュー作(当初自分がクリシュナを演じることに全く自信がなかったということだが)で確立したクリシュナ像がどれだけのインパクトを持っていたかを思い知る。チランジーヴィがSri Manjunathaで確立したシヴァ神のイメージについても同じことが言えるか。