Bogan (Tamil - 2017)をDVDで。
昨年のシンガポールで買ったディスク。怪しい英語字幕付き。結果的には「買っててよかった」だったのだが、実見してみると限りなく海賊臭のする1枚。馴染みのディスク屋の親父さんの顔が思い浮かんで心がかすかに痛む。Thani Oruvanの名コンビであるアラヴィンド・スワミとジャヤム・ラヴィの共演ということで注目を集めた作品だが、はっきり言って前作のイメージをそのまま流用してキャラ説明の手間を省いちまってる。その分楽しませてくれるなら文句は言わないが。スリラーみたいな顔しながら途中からオカルト要素が入り、無理の上に無理を重ねた展開ながら、それなりに楽しめた。『フェイス/オフ』のパクリだという情報があり、確かめに行ったら、言い逃れできない感じだった。神話映画に連綿としてある、「なりすまし」の演技を楽しむためにある一作。パクリを見つけて鬼の首とったみたいになるタイプの観客には向いていないい。コテコテメイクのアクシャラ・ガウダの起用だけは納得できない。アラヴィンド・スワミの蕩尽生活の描写なども含め、絵作りは安っぽい印象。