Amrithadhare (Kannada - 2005)をDVDで。
ひさしぶりにカンナダ映画のあの感じを味わった。全体的に垢抜けなくて、若者が恋愛を謳歌してはしゃぐシーンなどが、年寄りが頭の中で考えた青春像という風情で、演じ手たちも無理してる感があって寒々しい。前半の幸せカップルの幸せ生活を描写するのに採用された、若干シュールな法廷ごっこやTVごっこは観客を置いていきかねない新機軸。また出だしのストーカー芝居にはかなり不安にさせられた。そして正面から追及される「愛とは何か」「幸福とは何か」という白樺派テーマ。客観的データは何も見つからないが、結構ヒットしたという記述が僅かなレビューに認められる。しかしまあ捻りも何もない直球の難病もので、面白さはひとえにリードペアの演技にかかっているところで、ラミャもディヤンも踏ん張った感あり。