Humble Politician Nograj (Kannada - 2018)を川口スキップシティで。英語字幕付き。
基本的にはナンセンス系政治サタイアなので、英語字幕が読み取れたとしても笑いには薄い膜が掛かっている感じ。まあそれはあらかじめそういうものだと覚悟していたけれど。あと、ゲイをいじった笑いも相変わらずえげつない。しかし、ラストシーンのあのツイストには赤子の手をひねるように易々と騙された。あんな簡単なトリックに引っかかった自分が信じられない。もうあれには脱帽するしかない。あのシーンのお蔭であれは単なる悪ふざけ映画とは言えないと認めざるを得ない。完敗。そしてプロローグの部分で、清廉なる対立候補が「彼が当選したのは票をカネで買っただけではないようだ、買収された有権者以外の人々も自分から彼に投票したのだ」と淡々と述べるところに透徹した、哲学的とまで言える観察力を感じた。侮れない一作だった。